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  • 執筆者の写真信徳寺

2020年8月「掲示板のことば」

更新日:2020年9月23日

ほとけさまは おおきい −智慧と慈悲−

 仏様はかぎりない智慧と慈悲を兼ね備えたお方です。仏様の智慧はこの私に本当のことを知らせてくださり、仏様の慈悲はどんな私であろうと受け止めてくださいます。私の苦しみは私の持つ自己中心性が生み出しているということを示し、そしてそのことを克服できない私を「大丈夫だよ」と抱きしめてくださるようなそんなお心が智慧と慈悲のお心です。

 ドラえもんにこんな台詞があります。

      大人ってかわいそうだね 自分より大きなものがいないもの

      よりかかって甘えたり しかってくれる人がいないんだもの

この台詞が出てくる話は「パパもあまえんぼ」というタイトルで、主人公ののび太君のお父さんが酔っ払って帰宅し家族に対して荒れているところに、どうすることもできないから過去に戻って当時まだ存命中のお父さんの母親であるおばあちゃんに叱ってもらおうとお父さんを過去へと連れて行きます。そこでお父さんはおばあちゃんに会うや否や「かあちゃん」と叫んで、仕事での上司の扱いなど荒れている理由を泣きながら全部聞いてもらい、穏やかな顔でおばあちゃんの膝の上で眠りにつきます。その後に先ほどのドラえもんの台詞になります。

 自分なりの正解を探して手探りで必死に生きている私たちは、お互いに自分中心のものの見方しかできない故に、本当は何も頼りにすることができないという状態なのではないでしょうか。しかし、私たちはそうすることでしか生きていくことができません。そんな矛盾を抱えざるを得ない私たちに対して、「よりかかって甘えたり、しかってくれる」存在が仏様です。私たちの自分中心のものの見方が苦しみの原因であること、どこまで行っても自分中心のものの見方から離れることのできないということ、そしてどんな私であろうとも受け止めてくださるということを示してくださいます。

 8月はお盆を迎えます。仏様となってくださった私たちの大切な方々は、いつもこの私とご一緒です。お盆という期間限定で帰ってくるというわけでなく、仏様という大きな存在として、この私をいつでもどこでも目に見えぬ存在としてともに在ってくださいます。生前のおすがたなど思い出し懐かしい思いを持っていただきながら、どこか遠いところにいるわけではなく、この私とご一緒の大きな存在を感じていただくのがお盆のご縁です。






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