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  • 執筆者の写真信徳寺

2023年6月 掲示板のことば

すべてのいのちに なまえはある

 現在N H Kで放送されている連続テレビ小説『らんまん』の主人公のモデルとなった牧野富太郎博士のことばに「雑草という名の草はない」というものがあります。私たちは、道端の名も知らぬ草花を雑草と呼びます。また多数のいのちが存在するにもかかわらず、その他大勢として自分に関わる人以外を線引きして見ていく傾向にあります。でも、本当はそこにいのちがあります。この世にたった一つのかけがえのない尊厳あるいのちであるにも関わらず、そのように見ていくことのできない、どこまでいっても自己中心的な見方しかできない、私のものの見方に気づかされる博士のことばでした。

 さて、仏教には「一子地」ということばがあります。これは仏さまの境地を示したことばで、全てのいのちに対してまるでたった一人のこどもであるかのように受け止めるということです。この目線を知らされる中に、一つ一つのいのちの尊厳を大切にしていくあり方を知らされ、私自身をそのように見てくださることへのありがたさ、そして私自身がそのことを実践できないことへの申し訳なさを知らされる。すべてのいのちへの尊厳の心を私自身に向けられる眼差しの中に気づくのです。

住職 小西善憲



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